韓非子 / 揚權第八
上操度量,以割其下。故度量之立,主之寶也;黨與之具,臣之寶也。
新字:上操度量,以割其下。故度量之立,主之宝也;党与之具,臣之宝也。
書き下し
故に度量の立つは、主の寶なり。黨與の具わるは、臣の寶なり。
現代語訳
法と基準が確立していることは君主の宝であり、党派や仲間が揃っていることは臣下の宝である。
解説
誰の目にも公平な決まりごとや物差しがしっかり定まっていることこそ、上に立つ者にとっての宝であり、一方で仲間や派閥を固めることは、下の者にとっての宝であると韓非子は対比して述べます。つまり上に立つ人は、決まりごとという公平な物差しによって全体をまとめようとするのに対し、下の者はどうしても仲間内のつながりで自分の立場を守ろうとする傾向があるということです。会社の中で派閥や仲間内の集まりができるのは自然なことですが、人事や評価がその仲間関係で決まってしまえば、全体の公平さは失われます。町内会や学校の役員選びでも同じで、まとめ役は個人的なつながりに流されず、はっきりした基準で物事を決める覚悟を持つ必要があります。
この章句が説くこと
公平な基準評価制度派閥主義情実人事の排除ガバナンス
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