韓非子 / 大體第二十九
不以智累心,不以私累己;寄治亂於法術,託是非於賞罰,屬輕重於權衡;
新字:不以智累心,不以私累己;寄治乱於法術,託是非於賞罰,属軽重於権衡;
書き下し
治亂を法術に寄せ、是非を賞罰に託し、輕重を權衡に屬す。
現代語訳
治乱は法術に任せ、是非は賞罰に託し、軽重は度量衡(基準)に属する。
解説
国がよく治まっているか乱れているかの判断は、日頃から定めてある決まりや仕組みに委ねる。何が正しく何が間違っているかの判断は、褒めることと罰することという分かりやすい形に託す。物事の軽い重いの判断は、秤のようにきちんと計れる基準に任せる、という教えです。人の上に立つ者は、自分の好き嫌いや、その日の気分といった主観で物事を裁くのではなく、あらかじめ定めた客観的な物差しに従って判断を下すべきだということです。これは会社の評価だけでなく、家庭でのしつけにも通じます。同じ悪さをしたのに、機嫌の良い日は許され、機嫌の悪い日は激しく叱られるようでは、子供も部下も何を基準にすればよいのか分からず、混乱してしまいます。決まった基準に沿って淡々と判断することこそ、皆に信頼される秘訣です。
この章句が説くこと
仕組み化ルール評価制度客観的基準脱・属人化
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