韓非子 / 有度第六
上用慮,則下繁辭。先王以三者爲不足,故舍己能而因法數,審賞罰。
新字:上用慮,則下繁辞。先王以三者為不足,故舎己能而因法数,審賞罰。
書き下し
故に己の能を舎てて、法數に因り賞罰を審らかにす。
現代語訳
したがって(有能な君主は)自分の(個人的な)能力に頼ることをやめ、法と術(ルールと仕組み)に基づいて賞罰を明確にする。
解説
人の上に立つ人が自分の頭の良さや腕前だけに頼って物事を進めようとすると、下で働く人はその人の顔色をうかがって余計な取り繕いばかり増やしてしまいます。だからこそ、優れた君主は自分ひとりの能力に頼ることをやめ、あらかじめ定めた決まりに基づいて、褒めることと罰することをはっきりさせるのだ、という教えです。ある人の力量だけに頼った運営は、その人がいなくなった途端に立ち行かなくなります。決まりに基づいて物事を進めておけば、担当が代わっても仕組みは崩れません。これは会社経営に限らず、家庭でも、母親が全部やってしまう家事を誰が見ても分かる分担に変えておけば、その人が体調を崩しても家が回るのと同じです。自分の力に頼りすぎず、誰もが従える決まりを整えておくことが、長く続く集団を作る秘訣です。
この章句が説くこと
脱・属人化仕組み化サステナビリティ客観的評価標準化
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