韓非子 / 有度第六
故明主使法擇人,不自舉也;使法量功,不自度也。
新字:故明主使法択人,不自舉也;使法量功,不自度也。
書き下し
故に明主は法をして人を擇ばしめ、自ら舉げざるなり。法をして功を量らしめ、自ら度らざるなり。
現代語訳
優れた君主は法によって人を選ばせ、自分自身の主観で引き立てることをしない。法によって功績を量らせ、自分自身の主観で判断しない。
解説
優れた君主は、決まりに基づいて人を選び、自分の好みだけで人を引き立てることをせず、決まりに基づいて手柄をはかり、自分の主観だけで判断しないという教えです。人の上に立つ人は、つい「気が合うから」「頼みやすいから」という理由で人を評価したり役目を任せたりしたくなるものですが、それを続けると周りは「結局は好き嫌いで決まるのだ」と感じ、やる気を失っていきます。あらかじめ誰にでも当てはまる基準を決めておき、その物差しに沿って人を選び、成果をはかるようにすれば、自分の好みが判断を曇らせる心配が減ります。これは会社の人事だけでなく、家庭で子どもの手伝いを評価するときや、地域の役員を選ぶときにも当てはまります。自分の主観に頼らず、あらかじめ決めた公平な基準に従う姿勢が、周りからの信頼を支えるのです。
この章句が説くこと
仕組み化客観的評価脱・属人化人事制度公平性
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