韓非子 / 用人第二十七
中主をして法術を守り、拙匠をして規矩尺寸を守らしむれば、則ち萬失わず。
新字:中主をして法術を守り、拙匠をして規矩尺寸を守らしむれば、則ち万失わず。
書き下し
中主をして法術を守り、拙匠をして規矩尺寸を守らしむれば、則ち萬失わず。
現代語訳
平凡な君主(中主)でもルールや仕組み(法術)を守り、下手な職人(拙匠)でも定規や基準(規矩尺寸)を守れば、大失敗(萬失)はしない。
解説
優れた「仕組み(法術)」の真価は、天才(堯)ではなく「平凡な人材(中主・拙匠)」でも、一定の成果(萬失わず)を出せるようにすることにある。組織の強さとは、天才の数ではなく、仕組みの強さである。
この章句が説くこと
仕組み化標準化マニュアル凡人再現性
関連する章句
-
『韓非子』顯學第五十故有術之君、不隨適然之善、而行必然之道。
-
『韓非子』難勢第四十夫待越人之善游、以救中國之溺人、越人善游、而溺者不濟矣。 ... 夫良馬固車、五十里而一置、使中手御之、 ... 千里も日致。何必待古之王良哉。
-
『韓非子』用人第二十七法術を釋てて心治すれば、堯も一國を正すこと能わず。規矩を去りて妄に意度すれば、奚仲も一輪を成すこと能わず。
-
『韓非子』忠孝第五十一故曰、「上法而不上賢。」・・・是れ常を廢して、賢を上べば則ち亂れ、法を舍てて、智に任せば則ち危うし。
-
『韓非子』守道第二十六法を立つるは・史に備うる所以に非ざるなり、庸主をして能く盗跖を止めしむる所以なり。
-
『韓非子』有度第六故に己の能を舎てて、法數に因り賞罰を審らかにす。