韓非子 / 愛臣第四
是以姦臣蕃息,主道衰亡。是故諸侯之博大,天子之害也;羣臣之太富,君主之敗也。
書き下し
諸侯の博大なるは、天子の害なり。群臣の太だ富むは、君主の敗なり。
現代語訳
(中央の統制が効かない)諸侯が強大になるのは天子にとって害であり、臣下たちが豊かになりすぎるのは君主の敗北(の原因)である。
解説
「諸侯が強大になり過ぎるのは天子にとっての害であり、家来たちが豊かになり過ぎるのは主君の敗北の始まりである」という戒めです。悪だくみをする家来が増えて力をつけると、主君としての筋道はしだいに衰えてしまいます。これを今の組織に置き換えると、『諸侯』は本社の目が届きにくくなった事業部門や子会社、『群臣』は力を持ち過ぎた幹部社員にあたります。彼らが本社の目配りを離れて力を蓄えたり、分不相応な取り分を得たりし続けると、全体としてのまとまりが失われ、組織を束ねる立場の人は、名前だけの長になり下がってしまいます。大きな力を持つ部分ほど、全体との釣り合いに目を配ることが欠かせません。
この章句が説くこと
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