韓非子 / 愛臣第四
諸侯の博大なるは、天子の害なり。群臣の太だ富むは、君主の敗なり。
書き下し
諸侯の博大なるは、天子の害なり。群臣の太だ富むは、君主の敗なり。
現代語訳
(中央の統制が効かない)諸侯が強大になるのは天子にとって害であり、臣下たちが豊かになりすぎるのは君主の敗北(の原因)である。
解説
現代の組織において、「諸侯」は力を持った事業部や子会社、「群臣」は影響力の大きい幹部社員に例えられる。彼らが本社のコントロールを離れて強大化しすぎたり、過大な報酬や権益を得すぎたりすると、組織全体の統制が失われ、トップ(君主)のガバナンスが効かなくなる。
この章句が説くこと
ガバナンス子会社管理セクショナリズム権力バランス全体の利益
関連する章句
-
『韓非子』亡徵第十五凡人主之國小而家大、權輕而臣重者、可亡也。
-
『韓非子』愛臣第四将相の主を營して、家を隆にするは、此れ人に君たる者の外にするなり。
-
『韓非子』揚權第八人君為る者は、数々其の木を披き、木枝をして扶疏ならしむる母かれ。木枝扶疏なれば、将に公閭を塞がんとす。
-
『韓非子』定法第四十三今知りて言わずんば、則ち人主尚ほ安にか假借せん。
-
十七条憲法 第十二条国司国造。勿斂百姓。国無二君。民無両主。率土兆民。以王為主。所任官司。皆是王臣。何敢与公。賦斂百姓。
-
『韓非子』定法第四十三然れども術の以て姦を知る無ければ、則ち其の富強を以てして、人臣に資するのみ。 ... 主、術の以て姦を知る無ければなり。