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韓非子 / 亡徵第十五

凡人主之國小而家大、權輕而臣重者、可亡也。

新字:凡人主之国小而家大、権軽而臣重者、可亡也。

書き下し

凡そ人主の國小にして家大に、權輕くして臣重き者は、亡ぶ可きなり。

現代語訳

そもそも君主の国が小さくて有力な家柄が大きく、君主の権力が軽くて臣下の権力が重いものは、滅亡する可能性がある。

解説

君主の直轄の力が小さいのに、家臣の家柄や勢力ばかりが大きく育ち、君主自身の権力は軽く、家来の力の方が重くなっている国は、滅びる恐れがある、と韓非は言います。上に立つ人の力が弱まり、一部の部署や力のある幹部の発言力だけが強くなって、全体をまとめきれなくなっている状態は危険だということです。会社であれば、社長よりも特定の事業部長の方が実質的な力を持ってしまっている状態、地域であれば、代表者よりも一部の有力者の意向で物事が決まってしまう状態がこれに当たります。全体を導く立場の力が形だけのものになり、実際の決定権が別のところに移ってしまうと、集まり全体の足並みが乱れ、いずれ崩れていく前触れとなるのです。早めに気づいて手を打つことが欠かせません。

この章句が説くこと

ガバナンス権力バランス派閥リーダーシップ組織崩壊

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