韓非子 / 外儲說左上第三十二
夫好顯巖穴之士而朝之,則戰士怠於行陣;上尊學者,下士居朝,則農夫惰於田。戰士怠於行陳者,則兵弱也;農夫惰於田者,則國貧也。兵弱於敵,國貧於内,而不亡者,未之有也。
新字:夫好顕巖穴之士而朝之,則戦士怠於行陣;上尊学者,下士居朝,則農夫惰於田。戦士怠於行陳者,則兵弱也;農夫惰於田者,則国貧也。兵弱於敵,国貧於内,而不亡者,未之有也。
書き下し
其の君好みて巖穴の士を見る。...上學者を尊び、下居士を朝せしめば、則ち農夫田に惰らん。戰士行陳に怠るは、則ち兵弱く、農夫田に惰るは、則ち國貧しきなり。...之を伐つこと、亦た可ならずや。
現代語訳
(中山の)君主は学者(巖穴の士)を好んで面会している。...学者を尊び、文化人を厚遇すれば、農民は農業を怠けるようになる。...兵士が戦闘訓練を怠ければ軍は弱くなり、農民が農業を怠ければ国は貧しくなる。...(こんな国は)攻めない理由がありましょうか。
解説
組織の「稼ぐ力(農夫=生産・営業部門)」と「守る力(戰士=実務・管理部門)」を担う人材を軽視し、直接利益を生まない「評論家(學者)」や「文化人(居士)」ばかりをリーダーが厚遇する組織は、弱体化して滅びる、という痛烈な批判です。耳触りの良い理念やビジョン(學)も必要ですが、それ以上に「現場で稼ぐ・守る」人材(農夫・戰士)が正当に評価されなければ、組織は内側から崩壊します。
この章句が説くこと
評論家実務家現場軽視収益部門組織の弱体化人事評価
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