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韓非子 / 難四第三十九

夫れ竈は、一人焉に煬れば、則ち後人従って見る無し。或いは一人君に煬るか。 ... 夫れ愛する所を去りて賢とする所を用うるは、未だ一人をして己に煬らしむるを免れざるなり。

書き下し

夫れ竈は、一人焉に煬れば、則ち後人従って見る無し。或いは一人君に煬るか。... 夫れ愛する所を去りて賢とする所を用うるは、未だ一人をして己に煬らしむるを免れざるなり。

現代語訳

竈(かまど)は、一人が火にあたっていると、後ろの人は(火が)見えなくなる。もしかして(君主の側にも)一人だけ火にあたっている(=情報を遮断している)者がいるのではないか?... (対策として)寵愛する者を解任し、賢いと思う者を登用しただけでは、また別の一人が情報を遮断する(己に煬る)事態を免れない。

解説

組織において、リーダーへの情報経路が特定の側近(竈)によって独占される(壅がるる)と、リーダーは「太陽」のように全体を照らせなくなる。この問題(ゲートキーピング)は、単にその側近を入れ替える(愛する所を去りて賢とする所を用う)だけでは解決しない。リーダー自身が、情報遮断のリスクを理解し、多角的な情報ルートを確保する(知を加う)ことが根本的な解決策となる。

この章句が説くこと

ゲートキーピング情報の非対称性組織の風通し裸の王様ボトルネック

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