韓非子 / 飾邪第十九
語曰:「家有常業,雖飢不餓;國有常法,雖危不亡。」夫舍常法而從私意,則臣下飾於智能;臣下飾於智能,則法禁不立矣。
新字:語曰:「家有常業,雖飢不餓;国有常法,雖危不亡。」夫舎常法而従私意,則臣下飾於智能;臣下飾於智能,則法禁不立矣。
書き下し
夫れ常法を舎てて私意に従わば、則ち臣下智能を飾る。臣下智能を飾らば、則ち法禁立たず。
現代語訳
そもそも常法(一定の法)を捨てて個人的な意見に従えば、臣下は知恵や能力を飾り立てる。臣下が知恵を飾り立てれば、法や禁止事項は確立しない。
解説
「家に決まった仕事があれば、飢饉になっても飢えることはなく、国に定まった決まりがあれば、危機があっても滅びない」という古い言葉があります。人の上に立つ者が、定まった決まりを放り出して、その時々の自分の好き嫌いで物事を決めてしまうと、下の者は「本当に良い仕事をすること」よりも「上の人にどう見られるか」ばかりに気を配るようになります。すると、うわべを飾ることばかり上手くなり、決まりそのものが働かなくなってしまうのです。親や上司が気分次第で叱ったり褒めたりしていると、子どもや部下は顔色をうかがうことに一生懸命になり、本当に大切なことがおろそかになります。
この章句が説くこと
ルールの形骸化忖度朝令暮改上司の機き嫌げんインプレッション・マネジメント
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