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韓非子 / 飾邪第十九

臣故曰:是願古之功,以古之賞賞今之人也。主以是過予,而臣以此徒取矣。主過予,則臣偷幸;臣徒取,則功不尊。無功者受賞,則財匱而民望;

書き下し

主過予すれば則ち臣偷幸し、臣徒取すれば則ち功尊からず。功無き者、賞を受くれば、則ち財匱しくして民望む。

現代語訳

君主が(実績以上に)賞を与えすぎると(過予)、臣下は(実力ではなく)幸運を盗み取ろうとし(偷幸)、臣下が苦労なく賞を得る(徒取)ようになれば、功績(功)は尊重されなくなる。功績のない者が賞を受ければ、財産は底をつき、民は不満(望)を持つ。

解説

成果に見合わない褒美を気前よく与えすぎると(過予)、人は実力を磨くよりも「たまたま気に入られること」で得をしようとするようになります(偷幸)。骨を折らずに褒美だけ得る者が増えれば(徒取)、汗をかいて働いた人の値打ちは軽んじられます。家庭で言えば、頑張った子にもさぼった子にも同じお小遣いを渡し続けるようなものです。手柄のない者にまで褒美を渡せば、蓄えは底をつき、まわりの人たちは不満を募らせます。人の上に立つ者は、褒美を惜しみなく配ることではなく、働きに見合った分だけを、筋道立てて与えることを心がけたいものです。

この章句が説くこと

成果主義人事評価公平性モラルハザード報酬制度

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