韓非子 / 外儲說左上第三十二
鄭人有且置履者,先自度其足而置之其坐,至之市而忘操之。已得履,乃曰:「吾忘持度。」反歸取之。及反,市罷,遂不得履。人曰:「何不試之以足?
新字:鄭人有且置履者,先自度其足而置之其坐,至之市而忘操之。已得履,乃曰:「吾忘持度。」反帰取之。及反,市罷,遂不得履。人曰:「何不試之以足?
書き下し
鄭人に且に履を買わんとする者有り。先づ自ら其の足を度りて...市に之くに至りて之を操るを忘る。...曰く、「吾度を持つを忘る。」反り歸りて之を取り、反るに及べば、市罷み...。人曰く、「何ぞ之を試みるに足を以てせざる。」曰く、「寧ろ度を信ずるも、自ら信ずる無きなり。」
現代語訳
鄭の国の人で靴を買おうとする者がいた。あらかじめ自分の足を測って寸法をとったが、市場に行く際、その寸法(メモ)を忘れてしまった。寸法を取りに家に戻って市場に帰ってくると、市場はすでに終わっていた。人が『なぜ自分の足で試さなかったのか』と尋ねると、『寸法は信じるが、自分自身(の足)は信じられないのだ』と答えた。
解説
「データやマニュアル(度)」を盲信するあまり、目の前にある「現実(自分の足)」を信じられなくなる本末転倒な状態を示します。市場調査データや過去の成功体験(度)は重要ですが、それ以上に重要なのは、今目の前にある顧客の反応や現場の状況(足)です。データ(度)に固執して、現実(足)で試すことを忘れると、ビジネスチャンス(履)を逃します。
この章句が説くこと
データ至上主義本末転倒マニュアル信仰現場主義現実機会損失
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