韓非子 / 外儲說左上第三十二
忠言拂於耳,而明主聽之,知其可以致功也。二。宋人有請爲燕王以棘刺之端爲母猴者,必三月齋然後能觀之。燕王因以三乘養之。
新字:忠言払於耳,而明主聴之,知其可以致功也。二。宋人有請為燕王以棘刺之端為母猴者,必三月斎然後能観之。燕王因以三乗養之。
書き下し
宋人に燕王の為に棘刺の端を以て母猴を為らんと請う者有り。...王因て囚えて之を問うに、果して妄なり。
現代語訳
宋の人で、燕王のために「イバラの棘の先端に猿を彫ってみせましょう」と申し出た者がいた。...王は(側近の助言で)彼を捕らえて問いただすと、やはり嘘であった。
解説
宋の国のある人が、燕の王に「いばらの棘の先端に、猿の姿を彫ってご覧に入れましょう」と申し出ました。ただし、それを見るには三か月間身を慎んで精進しなければならず、しかも見る場所や光の加減まで細かい条件があるといいます。あまりにも都合よく確かめようがない話だったので、王の側近が「本当にそんなことができるのか、まず道具を見せてもらいましょう」と持ちかけると、その人はたちまち逃げ出し、嘘だったことが露見しました。壮大で立派に聞こえるけれども、実際に確かめる手立てがない話ほど、疑ってかかるべきです。「時間さえかければ必ず結果が出ます」「今は説明できないが将来必ず役に立ちます」といった売り込みや提案に出会った時、人の上に立つ者は、その場の雰囲気に流されず、本当に確かめられるものかどうかを冷静に問い直す必要があります。
この章句が説くこと
検証可能性KPI大言壮語ハッタリ客観的基準プロジェクト管理
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