韓非子 / 內儲說下六微第三十一
昔天以越與吳,吳不受,今天反夫差,亦天禍也。以吳予越,再拜受之,不可許也。」太宰嚭遺大夫種書曰:「狡兔盡則良犬烹,敵國滅則謀臣亡。
新字:昔天以越与呉,呉不受,今天反夫差,亦天禍也。以呉予越,再拝受之,不可許也。」太宰嚭遺大夫種書曰:「狡兔尽則良犬烹,敵国滅則謀臣亡。
書き下し
太宰嚭、大夫種に書を遺りて曰く「狡兔盡くれは則ち良犬烹らる。敵國滅ぶれば則て謀臣亡ぶ。」
現代語訳
(呉の)太宰嚭が(越の)大夫種に手紙を送った「狡猾な兎が獲り尽くされると、優れた猟犬は(不要になり)煮て食われる。敵国が滅びれば、優れた謀臣は(不要になり)滅ぼされる。」
解説
組織と個人の「利害の不一致(利異)」の典型です 。組織(君主)の目標は「問題(敵国)の完全な解決」ですが、担当者(謀臣)の目標は「自らの地位の維持」です。もし問題が完全に解決すると、自分の存在価値(猟犬)がなくなり、リストラ(烹らる)される恐れがあるため、担当者は無意識的あるいは意識的に、問題を「完全には」解決しないインセンティブが働くことがあります 。
この章句が説くこと
利異利益相反狡兎死して走狗烹らるインセンティブ組織のサイロ化
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