韓非子 / 內儲說下六微第三十一
衛人に夫妻禱る者有り。...祝して曰く、「我をして故無く、百束の布を得しめよ。」其の夫曰く、「何ぞ少きや。」對えて曰く、「是より益さば、子將に以て妾を買わんとす。」
新字:衛人に夫妻禱る者有り。...祝して曰く、「我をして故無く、百束の布を得しめよ。」其の夫曰く、「何ぞ少きや。」対えて曰く、「是より益さば、子将に以て妾を買わんとす。」
書き下し
衛人に夫妻禱る者有り。...祝して曰く、「我をして故無く、百束の布を得しめよ。」其の夫曰く、「何ぞ少きや。」對えて曰く、「是より益さば、子將に以て妾を買わんとす。」
現代語訳
衛の国にある夫婦が祈禱をしていた。妻が「事故なく、百束の布が得られますように」と祈った。夫が「なぜそんなに少ないのか」と言うと、妻は「これ以上(の富)を得たら、あなたは(その金で)妾を買うでしょうから」と答えた。
解説
組織(夫婦)の目標(富を得る)は同じでも、個人の利益(利異)は異なることを示す寓話です 。会社(妻)は安定した利益(百束)を望んでも、社員(夫)は過剰なリソース(是より益さば)を与えられると、会社の利益とは異なる個人の利益(妾を買う=私的利用、無駄な投資)のためにそれを使ってしまう可能性があります 。
この章句が説くこと
利益相反プリンシパル=エージェント問題インセンティブ利異動機付け
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