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格言聯璧 / 悖凶類・天堂路無ければ則ち已む

家運有盛衰,久暫雖殊,消長循環如晝夜。 人謀分巧拙,智愚各別,鬼神彰癉最嚴明。 天堂無路則已,有君子登。 地獄無門則已,有小人入。

新字:家運有盛衰,久暫雖殊,消長循環如昼夜。 人謀分巧拙,智愚各別,鬼神彰癉最厳明。 天堂無路則已,有君子登。 地獄無門則已,有小人入。

書き下し

家運に盛衰有り、久暫殊なりと雖も、消長循環すること晝夜の如し。 人謀に巧拙を分つ、智愚各々別なるも、鬼神の彰癉は最も嚴明なり。 天堂路無ければ則ち已む、有らば君子登らん。 地獄門無ければ則ち已む、有らば小人入らん。

現代語訳

家の運には盛衰があります。長い短いの違いはあっても、衰えと栄えが昼と夜のようにめぐります。 人のはかりごとには巧拙があり、知恵のある人と愚かな人とでそれぞれ違いますが、鬼神が善を表彰し悪を懲らしめることは最も厳しく明らかです。 天国に道がないならそれまでですが、もしあるなら、君子がそこに登るでしょう。 地獄に門がないならそれまでですが、もしあるなら、小人がそこに入るでしょう。

解説

最初の対句は、家運の盛衰と人の謀の巧拙を並べます。家の運は昼夜のようにめぐり、人の謀には巧拙があっても、鬼神の賞罰だけは厳正だというのです。彰癉は、善を表彰し悪を憎み懲らしめることです。後の対句は、天堂と地獄が本当にあるかどうかは問わず、もしあるなら君子が登り小人が入ると言います。死後の世界の有無を議論せずに、どちらでも善を行う理由は変わらないとする、現実的な言い方です。天堂と地獄は仏教から広まった語ですが、ここではその教えに深入りせず、善悪の報いのたとえとして使っています。あるかないか分からないものに振り回されず、どちらにしても恥じない生き方を選べばよい、という割り切りは、今の私たちにも役立ちます。

この章句が説くこと

因果盛衰君子小人報い

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