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囲炉夜話 / 第七十九則・善は是れ吉星、惡は是れ兇星

和為祥氣,驕為衰氣,相人者,不難以一望而知。 善是吉星,惡是兇星,推命者,豈必因五行而定。

新字:和為祥気,驕為衰気,相人者,不難以一望而知。 善是吉星,悪是兇星,推命者,豈必因五行而定。

書き下し

和は祥氣たり、驕は衰氣たり、人を相する者は、一望を以て知るに難からず。 善は是れ吉星、惡は是れ兇星、命を推す者は、豈に必ずしも五行に因りて定めんや。

現代語訳

和やかさはめでたい気であり、驕りは衰えていく気です。人相を見る者は、ひと目見ただけでそれを見抜くのは難しくありません。善は吉の星であり、悪は凶の星です。運命を占う者が、どうして必ずしも五行によって運命を定める必要があるでしょうか。

解説

人相見と運命占いという当時身近だった術を引き合いに出し、吉凶の本当の源を人の心と行いに置き直した則です。前半は、和やかな人にはめでたい気が、驕った人には衰える気が表れていて、専門家でなくてもひと目でわかると言います。後半は、占いで重んじられた五行、つまり木火土金水の配合よりも、善を行うことこそ吉星であり悪を行うことこそ凶星だと述べます。運命は生まれで決まるのではなく、日々の善悪の積み重ねで決まるという考えです。これは了凡四訓などにも通じる、明清の善書に広く見られる立場です。今日の言葉にすれば、表情や態度に人柄は出るし、運の良し悪しは行いの結果として現れる、ということでしょう。占いに頼る前に、自分の和と驕りを見直す方が確かです。
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この章句が説くこと

因果和気驕慢積善立命

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