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囲炉夜話 / 第二十一則・白に人の財を得

明犯國法,罪累豈能幸逃?白得人財,賠償還要加倍。

新字:明犯国法,罪累豈能幸逃?白得人財,賠償還要加倍。

書き下し

明らかに國法を犯さば、罪累豈に能く幸ひに逃れんや。白に人の財を得れば、賠償は還た倍を加ふるを要す。

現代語訳

明らかに国の法を犯せば、罪のとがめからどうして運よく逃れられるでしょうか。ただで人の財産を手に入れれば、償いはかえって倍にして返さなければなりません。

解説

不正の代償を、法と財の二つの面から述べた一則です。明らかに法を犯した者が罰を逃れられることはないと言い切ります。罪累は、罪とそれに伴うとがめのことです。後半の白は口語で、ただで、対価なしにという意味です。人の財産を労せず手に入れれば、結局は倍にして返すことになると言います。これは法の定めというより、世の中の帳尻は必ず合うという庶民の実感を語ったものでしょう。目先の得に見えるものが後で重い負担になることは、今日の横領や不正の報道を見ても分かります。楽に手に入るものほど、出どころを確かめる慎重さが要るのです。
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この章句が説くこと

因果不正法財戒め

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