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言志四録 / 南洲手抄

士貴獨立自信矣。依熱附炎之念、不可起。

新字:士貴独立自信矣。依熱附炎之念、不可起。

書き下し

士は独立自信を貴ぶ。熱に依り炎に附くの念、起す可らず。

現代語訳

士たる者は、独立して自らを恃むことを尊ぶ。権勢に取り入り、勢いのある者にすり寄ろうという心を起こしてはならない。

解説

「独立自信」——他人に寄りかからず、自分の判断と信念に立つこと。一斎はこれを士(志ある人)の第一の価値としました。「熱に依り炎に附く」とは、時の権力や勢いのある人にすり寄ることです。そうした心はそもそも起こすな、と厳しく戒めます。西郷隆盛が抄録に選んだのもうなずける、独立自尊の宣言です。組織や空気に流されやすい現代でも、どこに軸足を置くかを問い直させます。付和雷同ではなく、自分の足で立てているか——そう突きつけてくる一条です。

この章句が説くこと

独立自尊信念付和雷同

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