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長短経 / 任長

黄石公曰、「使智、使勇、使貪、使愚。智者樂立其功、勇者好行其志、貪者決取其利、愚者不愛其死。因其至情而用之、此軍之微權也。」

新字:黄石公曰、「使智、使勇、使貪、使愚。智者楽立其功、勇者好行其志、貪者決取其利、愚者不愛其死。因其至情而用之、此軍之微権也。」

書き下し

黄石公曰く「智を使い、勇を使い、貪を使い、愚を使う。智者は其の功を立つるを楽しみ、勇者は其の志を行うを好み、貪者は決して其の利を取り、愚者は其の死を愛しまず。其の至情に因りて之を用う。此れ軍の微権なり」と。

現代語訳

黄石公はこう言った。「智者を使い、勇者を使い、欲深い者を使い、愚かな者を使う。智者は功績を立てることを楽しみ、勇者は自分の志を通すことを好み、欲深い者は迷わず利を取り、愚かな者は自分の死を惜しまない。その者が本当に望んでいるものに沿って使うのだ。これが軍の微妙な権謀である」。

解説

四種類の人間を、性格を直さずにそのまま使うという話です。欲深い者に清廉を求めず、その欲が向く先に仕事を置く。要点は至情という言葉にあります。建前の動機ではなく、その人が本当に動いてしまう理由のことです。人が動かないとき、多くの場合は動機の見立てを間違えています。理念で動く人に報酬を積んでも動かず、報酬で動く人に理念を語っても動きません。至情に因る、とはそういう技術です。

この章句が説くこと

人材登用動機長所黄石公智勇貪愚至情

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