牧民忠告 / 宣化
鰥寡孤獨,王政所先,聖人所深憫,其聚居之所,日暇則親慰之,或遣人省視。若衣糧,若藥餌,官不時給者,糾治之。
新字:鰥寡孤独,王政所先,聖人所深憫,其聚居之所,日暇則親慰之,或遣人省視。若衣糧,若薬餌,官不時給者,糾治之。
書き下し
鰥寡孤獨(かんかこどく)は、王政の先んずる所、聖人の深く憫(あわ)れむ所なり。其の聚居(しゅうきょ)の所は、日暇(いとま)あれば則ち親(みずか)ら之を慰め、或いは人を遣わして省視(せいし)せしむ。衣糧の若(ごと)き、藥餌(やくじ)の若き、官の時に給せざる者は、之を糾治(きゅうじ)せよ。
現代語訳
夫を失った女、妻を失った男、親のない子、子のない老人は、王者の政治が最優先すべき対象であり、聖人が深く憐れんだ人々である。彼らが集まり住む場所には、暇があれば自ら赴いて慰め、あるいは人を遣わして様子を見させるべきである。衣類や食糧、薬などについて、役人が時宜にかなって給付していない場合は、これを取り調べて正すべきである。
解説
「恤鰥寡」は、社会的に最も弱い立場にある者への配慮を、為政者の最優先事項として位置づける一条である。張養浩は、単に憐れむという心情にとどまらず、定期的な訪問と、衣食薬の支給が滞っていないかの監督という具体的な行動を求める。弱者への配慮は口先の理念で終わりがちだが、ここでは実務として制度化し検証する姿勢が示されている点が重要である。現代の組織においても、声を上げにくい立場の人々への支援は、担当者任せにして放置されやすい。管理職は自ら現場に足を運び、支援が実際に行き届いているかを定期的に確認する責任を負う。
この章句が説くこと
恤鰥寡弱者王政現場確認
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