論語 / 為政篇
子曰、視其所以、観其所由、察其所安。人焉廋哉、人焉廋哉。
書き下し
子曰く、「其の以てする所を視、其の由る所を観、其の安んずる所を察すれば、人焉んぞ廋(かく)さんや、人焉んぞ廋さんや。」
現代語訳
人の行いを見て、その動機を観察し、心が安らぐところを見れば、その人の本性は隠せない。
解説
孔子は「その人が何をしているかを見て、何によってそうしているのかという理由を観察し、何に心安らかになっているかをよく見れば、人はどこにも隠れようがない、どこにも隠れようがない」と言いました。人を本当に理解するには、表に出た行い、その行いの裏にある理由、そして普段どんなときに心が落ち着くのかという三つを併せて見る必要があるという教えです。これは家族や友人、職場の仲間についても同じです。行動だけを見て良し悪しを判断せず、なぜそうしたのか、何を大切にしているから心が休まるのかまで気にかけてみる。そうすることで、相手の本当の姿が見えてきて、付き合い方や助け方も自然と的確になっていきます。
この章句が説くこと
人物観察誠実信頼
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