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孔子家語 / 曲禮子貢問

子貢問曰:「管仲失於奢,晏子失於儉,與其俱失矣,二者孰賢?」孔子曰:「管仲鏤簋而朱纮,旅樹而反坫,山節藻梲,賢大夫也,而難為上。晏平仲祀其先祖,而豚肩不揜豆,一狐裘三十年,賢大夫也,而難為下。君子上不僭下,下不偪上。」

新字:子貢問曰:「管仲失於奢,晏子失於倹,与其俱失矣,二者孰賢?」孔子曰:「管仲鏤簋而朱纮,旅樹而反坫,山節藻梲,賢大夫也,而難為上。晏平仲祀其先祖,而豚肩不揜豆,一狐裘三十年,賢大夫也,而難為下。君子上不僭下,下不偪上。」

書き下し

子貢問いて曰く、「管仲は奢に失し、晏子は倹に失す。其の倶に失するを与うるに、二者孰れか賢れる」と。孔子曰く、「管仲は簋を鏤め朱纮し、樹を旅て坫を反す、山節藻梲、賢大夫なり、而れども上為り難し。晏平仲は其の先祖を祀るに、豚肩豆を揜わず、一狐裘三十年、賢大夫なり、而れども下為り難し。君子は上は下に僭さず、下は上に偪らず」と。

現代語訳

子貢が尋ねた。「管仲は贅沢に過ぎ、晏子は倹約に過ぎます。二人とも度を過ぎているという点では同じですが、どちらが優れているでしょうか。」孔子は答えた。「管仲は食器に彫刻を施し、天子のような赤い冠飾りを用い、屏風を立てて杯を返す台まで設け、山の形の斗栱や藻を描いた梁など、天子・諸侯に匹敵する贅を尽くした。賢い大夫ではあるが、彼の上に立つ君主が居づらくなるほどだ。晏平仲(晏嬰)は先祖を祀るのに豚の肩肉すら豆(食器)を覆いきらないほど質素で、一枚の狐の皮衣を三十年も着続けた。賢い大夫ではあるが、彼の下に仕える者には辛いほどだ。君子は、上の者は下の者の分を犯さず、下の者は上の者に迫るような真似をしないものだ。」

解説

管仲は斉の名宰相として桓公を覇者に押し上げた功績で知られますが、その暮らしぶりは君主に匹敵するほど贅沢でした。一方の晏嬰は倹約家として名高く、簡素を極めるあまり下の者にまで窮屈さを強いるほどでした。孔子はどちらも「賢大夫」と評価しつつ、身分にふさわしい程度を超えている点をともに批判しています。上に立つ者は下の者の分を侵さず、下の者は上の者に迫らないという「上不僭下、下不偪上」の原則は、地位や役割にふさわしい節度を保つことの大切さを説いています。

この章句が説くこと

管仲晏嬰奢と倹身分相応の礼

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