孔子家語 / 七十二弟子解
顏辛,魯人,字子柳,少孔子四十六歲。
書き下し
顏辛は、魯の人、字は子柳、孔子より少きこと四十六歲。
現代語訳
顏辛は魯の人で、字は子柳といい、孔子より46歳年下であった。
解説
この一文も、顏辛について出身地・字・年齢差という基本情報のみを伝える簡潔な記述です。顏氏は孔子の高弟顏回をはじめ、七十二弟子の中に複数名を輩出した魯の有力な氏族であり、顏辛もその一族の一員であった可能性が考えられます。詳しい言行が伝わっていないとしても、こうして名と字、年齢差までが記録されている以上、彼が孔子門下の正式な一員として認められ、当時それなりの存在感を持っていたことは間違いありません。七十二弟子解のような列伝は、孔子学団の規模の大きさと構成の多様さを後世に伝える資料としての価値を持ち、一人一人の記述の長短にかかわらず、全体として孔子の教育活動の広がりを証言しています。現代の組織や学派においても、目立つ功績を残した人物だけでなく、名簿に名を連ねる多くの構成員によって全体が支えられているという構図は変わらないといえるでしょう。
この章句が説くこと
顏辛顏氏一族七十二弟子簡略な記録魯