韓非子 / 十過第十
故曰:内不量力,外恃諸侯者,則國削之患也。
新字:故曰:内不量力,外恃諸侯者,則国削之患也。
書き下し
内力を量らず、外諸侯を恃むは、則ち國を削るの患いなり。
現代語訳
自国の力を正しく量らず、他国の援助ばかりをあてにすると、領土を削られる災いを招く。
解説
韓が秦という「現実の脅威」に対し、楚の「口先だけの援助(虚言)」をあてにして(外諸侯を恃む)、自社のリソース(内力)での現実的な対処(秦との交渉)を怠った結果、領土を失った話です。 経営において、自社のコアコンピタンス(内力)を磨かず、外部のコンサルタントや一時的なブーム、他社との安易な提携(外諸侯)に依存しすぎると、足元をすくわれることになります。
この章句が説くこと
コアコンピタンス自前主義vs外部依存SWOT分析経営資源現実直視他力本願
関連する章句
-
『韓非子』飾邪第十九故に鬼神を恃む者は法を慢り、諸侯を恃む者は其の國を危うくす。
-
『韓非子』忠孝第五十一王とは獨行する、之を王と謂う。・・・内を治めて以て外を裁するのみ。
-
老子・第59章人を治め天に事うるは、嗇に若くは莫し。夫れ唯だ嗇、是を早服と謂う。早服は之を重ねて徳を積むと謂う。重ねて徳を積めば則ち克たざる無く、克たざる無ければ則ち其の極を知る莫し。其の極を知る莫ければ、以て国を有つべし。国を有つの母は、以て長久なるべし。是を根を深くし柢を固くし、長生久視の道と謂う。
-
『韓非子』五蠹第四十九鄙諺に曰く、「長袖は善く舞い、多錢は善く買う。」此れ多資の工を為し易きを言うなり。
-
『韓非子』說林下二十三今夫れ齊も亦た君の海なり。君齊を失わば、薛城を隆くして天に至ると雖も、猶ほ益無からん。
-
『韓非子』亡徵第十五法禁を簡にして謀慮を務め、封内を荒らして交援を恃む者は、亡ぶ可きなり。