韓非子 / 主道第五
知其言以往,勿變勿更,以參合閱焉。官有一人,勿令通言,則萬物皆盡。
新字:知其言以往,勿変勿更,以参合閱焉。官有一人,勿令通言,則万物皆尽。
書き下し
官ごとに一人有り、言を通ぜしむる勿ければ、則ち萬物皆な盡きん。
現代語訳
官職ごとに専任者を一人置き、(他の者が)口出しをさせなければ、臣下の実情がすべて明らかになる。
解説
「一つの役職には一人の担当者を置き、他の者に口出しをさせないようにすれば、物事の実情はすべて明らかになる」という教えです。原文の前段では、一度言ったことをむやみに変えず、後で照らし合わせて確かめることの大切さも説かれています。一つの持ち場に何人もの人が関わり、互いに口を出し合っていると、うまくいかなかったときに誰の責任なのかが曖昧になり、本当のところが見えなくなってしまいます。会社の仕事の分担はもちろん、家庭で家計の管理をだれが担うのかをはっきりさせておくことや、町内会の会計係を一人に定めて他の人が横から口を出さないようにすることも、同じ理屈です。役割をはっきりさせることが、物事をきちんと見通す第一歩になります。
この章句が説くこと
責任の明確化権限職務分掌ワンマンワンミッション
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