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韓非子 / 難四第三十九

明君は怒りを懸けず。怒りを懸くれば則ち罪臣輕舉して以て計を行う。 ... 今昭公悪を見すも罪を稽めて誅せず、渠彌をして憎みを含み死を懼れて以て徼幸せしむ。

新字:明君は怒りを懸けず。怒りを懸くれば則ち罪臣輕舉して以て計を行う。 ... 今昭公悪を見すも罪を稽めて誅せず、渠弥をして憎みを含み死を懼れて以て徼幸せしむ。

書き下し

明君は怒りを懸けず。怒りを懸くれば則ち罪臣輕舉して以て計を行う。... 今昭公悪を見すも罪を稽めて誅せず、渠彌をして憎みを含み死を懼れて以て徼幸せしむ。

現代語訳

賢明な君主は、(罰するつもりなら)怒りを(相手に察知させたまま)放置しない。放置すれば、罰せられると分かった臣下は(窮鼠猫を噛むが如く)軽率な行動(計)を起こす。... 昭公は嫌悪感(悪)を示したのに、その罪を(放置して)罰しなかった。そのため高渠彌は(どうせ殺されると)憎しみを抱き、死を恐れて、一か八かの(暗殺)挙に出た。

解説

組織のリーダーが、特定の部下を「問題だ」「いずれ排除する」と(怒りを懸け)公言しながら、すぐに行動(誅)を起こさないのは最悪の選択である。その部下は「どうせクビになる」と死を恐れ、組織にダメージを与える行動(情報漏洩、反乱)を起こすリスクが極めて高まる。脅威を認識したら、中途半端に感情を見せず、速やかに(あるいは水面下で)対処しなければならない。

この章句が説くこと

リスク管理決断力人事脅威の放置窮鼠猫を噛む

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