言志四録 / 南洲手抄
著眼高、則見理不岐。
書き下し
眼を著くること高ければ、則ち理を見ること岐せず。
現代語訳
目のつけどころを高く置けば、道理を見るのに迷い分かれることがない。
解説
「着眼を高く」——高い視点から物事を見よ、と一斎は説きます。目線が低いと、枝葉末節にとらわれて、どの道理が正しいのか分かれ道で迷ってしまう。しかし高いところから全体を見渡せば、筋道は一本に見通せます。仕事でも人生でも、細部の議論が紛糾するのは、たいてい視座が低いからです。あえて一段高い目的や大局に立ち返ると、判断はぶれなくなります。短い一句ながら、迷ったときにどこへ立ち位置を移せばよいかを教えてくれる言葉です。
この章句が説くこと
着眼大局観視座判断
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