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墨子 / 備穴

戒持罌,客三十斤以上,狸穴中,丈一,以聴穴者聲。為穴,髙八尺,廣,善為傳置。具全牛交槀皮及衛穴二,盖陳靃及艾,穴徹熏之。以斧斤為斫,杘長三尺,衛穴四。為壘,衛穴四十,屬四。為斤、斧、鋸、鑿、钁,財自足。為鐵校,衛穴四。為中櫓,髙十丈半,廣四尺。為横穴八櫓□,具槀枲,財自足,以燭穴中。盖持□,客即熏,以救目。救目,分方䥢穴,以益盛□,置穴中,丈盆毋少四斗,即熏,以自臨□上,及以沺目。

新字:戒持罌,客三十斤以上,狸穴中,丈一,以聴穴者声。為穴,高八尺,広,善為伝置。具全牛交槀皮及衛穴二,盖陳靃及艾,穴徹熏之。以斧斤為斫,杘長三尺,衛穴四。為塁,衛穴四十,属四。為斤、斧、鋸、鑿、钁,財自足。為鉄校,衛穴四。為中櫓,高十丈半,広四尺。為横穴八櫓□,具槀枲,財自足,以燭穴中。盖持□,客即熏,以救目。救目,分方䥢穴,以益盛□,置穴中,丈盆毋少四斗,即熏,以自臨□上,及以沺目。

書き下し

戒めて罌を持す。客、三十斤以上、穴中に狸むること丈に一つ、以て穴つ者の聲を聴く。穴を為るに髙さ八尺、廣く、善く傳置を為す。全牛の交槀の皮及び衛穴二を具え、靃及び艾を陳ね盖い、穴、徹らば之を熏ず。斧斤を以て斫と為し、杘の長さ三尺、衛穴四。壘を為り、衛穴四十、屬四。斤・斧・鋸・鑿・钁を為る。財め自ら足る。鐵校を為る。衛穴四。中櫓を為る。髙さ十丈半、廣さ四尺。横穴の八櫓を為る。槀・枲を具う。財め自ら足る。以て穴中を燭らす。持を盖う。客、即ち熏ぜば、以て目を救う。目を救うに、方に分かちて穴を䥢ち、以て益ます盛んにし、穴中に置く。丈盆は四斗より少なくする毋かれ。即ち熏ぜば、以て自ら□上に臨み、及び以て目を沺す。

現代語訳

用心して甕を備える。三十斤以上のものを、坑道の中に一丈ごとに一つ埋め、敵が掘る音を聴く。坑道を作るには高さ八尺、広く取り、うまく運搬の道を作る。牛一頭分の皮と守りの穴を二つ備え、艾を並べて覆い、坑道が貫通したら燻す。斧を切る道具とし、柄の長さは三尺、守りの穴に四つ。砦を作り、守りの穴に四十、付属に四つ。手斧、斧、鋸、鑿、鍬を作る。あらかじめ足りるだけ用意する。鉄の枷を作る。守りの穴に四つ。中くらいの櫓を作る。高さ十丈半、幅四尺。横穴に八つの櫓を作る。ふいごと麻を備える。あらかじめ足りるだけ用意する。坑道の中を照らすためである。覆いを掛ける。敵が燻してきたら、目を守る。目を守るには、分けて坑道を掘り、いっそう盛んにして坑道の中に置く。大きな盆は四斗より少なくしてはならない。燻されたら、それに臨んで目を洗う。

解説

一丈ごとに甕を埋めて音を聴く、という探知の記述がここでも出てきます。後半で目を引くのは、敵が煙を送ってきたときに目を洗う水を用意しておけ、という一節です。攻撃の手段が自分にも返ってくることを織り込んで、その手当てまで備えに含めている。防御側の想像力の細かさが分かります。自分の使う手は、相手も使うということです。

この章句が説くこと

探知装備対策坑道返り

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