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韓非子 / 難三第三十八

害せらるると侵されざるとは、自ら恃むに在るのみ。笑ぞ問わんや。 ... 申子曰く、『治官を踰えず、知ると雖も言わず。』今中期知らずして尚ほ之を言う。

書き下し

害せらるると侵されざるとは、自ら恃むに在るのみ。笑ぞ問わんや。... 申子曰く、『治官を踰えず、知ると雖も言わず。』今中期知らずして尚ほ之を言う。

現代語訳

(他国から)害されるか、侵されないかは、自分自身(の強さや体制)を頼みにするかにかかっている。なぜ(敵が強いか弱いかと)質問する必要があるのか。... 申子は言う、「自分の職務(官)の範囲を超えず、たとえ知っていても発言しない」と。今、中期(音楽家)は(政治を)知りもしないのに、なおも発言している。

解説

組織のリーダーは、外部環境(競合他社)が強いか弱いかを気にする(問う)前に、まず自社(自ら)の体制が万全か(恃む)を憂うべきである。また、組織のメンバーは、自分の専門外(治官を踰え)のことに口を出すべきではない(中期)。音楽家は音楽に、政治家は政治に、それぞれが自分の職責を全うすることが、組織の強さにつながる。

この章句が説くこと

内部要因自社の強み職務分掌専門性越権行為

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