孫子 / 九地篇
入人之地而不深者,為輕地;
新字:入人之地而不深者,為軽地;
書き下し
人の地に入りて深からざる者を、軽地と為す。
現代語訳
敵の領内に入ったが、まだ深く進んでいない場合、そこを軽地という。
解説
第二の地。敵地に入ったばかりで、まだ引き返せる場所である。軽という字は、気持ちが軽い、腰が据わらないという含みを持つ。散地と似て、退路があるために集中しきれない。ただし違いもある。散地は自分の家の中、軽地は既に敵の中にいる。危険は増しているのに、覚悟だけが追いついていない状態だ。事業でこの段階が最も危うい。新しい市場に足を踏み入れ、投資は始まっているが、まだ引き返せる。だから中途半端に続けてしまう。撤退の判断も、本腰を入れる判断も先送りされる。孫子は軽地では止まるなと言う。留まるのが最も損だからである。進むか戻るかを決めるべき場所であって、居座るべき場所ではない。
この章句が説くこと
軽地中途半端浅い進出先送り決断敵地
関連する章句
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孫子・九地篇孫子曰く、凡そ用兵の法は、散地有り、軽地有り、争地有り、交地有り、衢地有り、重地有り、圮地有り、囲地有り、死地有り。
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孫子・九地篇人の地に入ること深く、背にする城邑多き者を、重地と為す。
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『甲陽軍鑑』品第四十二しる如件雑人のいふ、よき事を吉凶に任せつくる也、信玄公のあひこと、関東越後·美濃·三河もろ〳〵の敵地にて後は存したるにより御他界の一両年前よりは敵かふくべなどこ作りて申候は、能信玄公御ほこさきつよくして、
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孫子・九地篇凡そ客為るの道は、深ければ則ち専らに、浅ければ則ち散ず。国を去り境を越えて師する者は、絶地なり。四達する者は衢地なり。入ること深き者は重地なり。入ること浅き者は軽地なり。固きを背にし隘を前にする者は囲地なり。往く所無き者は死地なり。
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孫子・九地篇我以て往く可く、彼以て来たる可き者を、交地と為す。
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