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孫子 / 九地篇

諸侯之地三屬,先至而得天下之衆者,為衢地;

新字:諸侯之地三属,先至而得天下之衆者,為衢地;

書き下し

諸侯の地三属し、先に至りて天下の衆を得る者を、衢地と為す。

現代語訳

諸侯の領地が三方に接し、先に到達すれば天下の支持を得られる場所を、衢地という。

解説

第五の地。複数の勢力が接する交差点である。特徴は、先に到達した者が周囲の支持ごと手に入れるという点にある。価値が場所そのものではなく、そこを押さえたときに動く人の数にある。標準規格やプラットフォームの位置取りが、現代の衢地だろう。技術そのものより、誰が最初にそこを押さえたかで勢力が決まる。しかも先着者総取りに近い性質を持つ。孫子は衢地では結ぶと言う。攻めるのでも守るのでもなく、周囲と関係を結ぶ。交差点を押さえるとは、通る者すべてと関係を作ることだからだ。自分だけで固めても意味がない。事業でも、この位置に立ったときにやるべきは支配ではなく、関係の網を張ることである。

この章句が説くこと

衢地交差点要衝交通先着関係

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