孟子 / 離婁章句下
孟子曰、養生者、不足以當大事。惟送死、可以當大事。
新字:孟子曰、養生者、不足以当大事。惟送死、可以当大事。
書き下し
孟子曰く、「生を養うは、以て大事に當つるに足らず。惟だ死を送るは、以て大事に當つ可し。」
現代語訳
孟子は言った。 「生存中の親に孝養を尽くすのは、当然の行いであって、特に大事な事とするほどものではない。ただ親の死に際しての葬儀だけは、真に重大な事だと言ってよかろう。」
解説
日常的に親を大切にするのはもちろんですが、人生の締めくくりである葬儀は、親に対する最後の感謝を示す重要な儀式です。現代では葬儀の形も多様化していますが、大切なのは形式ではなく、故人を心から悼み、最後のお別れを丁寧に行うことです。親との死別という重大な場面でどのように振る舞うかが、その人の真の優しさや礼儀を現します。
この章句が説くこと
孝行葬儀大事親の死
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論語・学而篇曾子曰く、「終りを慎み遠きを追えば、民の徳厚きに帰す。」
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戦国策・魏惠王死魏の恵王死す、葬るに日有り。天大いに雨雪ふり、牛目に至り、城郭を壊す。且に桟道を為して葬らんとす。群臣多く太子に諫むる者ありて曰く、「雪甚だしきこと此くの如くにして喪行わば、民必ず甚だ之を病まん。官費又給せざらんことを恐る、請う期を弛(ゆる)めて日を更(か)えよ」と。太子曰く、「人の子と為りて、民の労と官の費用を以ての故に、先王の喪を行わざるは、義ならざるなり。子復た言うこと勿かれ」と。群臣皆敢えて言わずして、犀首に告ぐ。犀首曰く、「吾未だ以て之を言う有らざるなり。是れ其れ唯だ恵公のみか。請う恵公に告げん」と。恵公曰く、「諾」と。駕して太子に見えて曰く、「葬るに日有り」と。太子曰く、「然り」と。恵公曰く、「昔王季歴楚山の尾に葬られ、灓水(らんすい)其の墓を齧(か)み、棺の前和を見(あら)わす。文王曰く、『嘻(ああ)、先君必ず一たび群臣百姓に見(まみ)えんと欲するなり、故に灓水をして之を見わさしむ』と。是に於いて出だして之が為に朝に張り、百姓皆之を見、三日にして後更めて葬る。此れ文王の義なり。今葬るに日有りて、雪甚だしく、牛目に及び、行き難し。太子日に及ぶの故を以て、亟(すみ)やかに葬らんと欲するに嫌(うたが)い無きを得んや。願わくは太子日を更えよ。先王必ず少しく留まりて社稷を扶(たす)け黔首を安んぜんと欲するなり、故に雪をして甚だしからしむ。因りて期を弛めて更めて日を為すは、此れ文王の義なり。此くの若くにして為さずんば、意(おも)うに文王に法(のっと)るを羞(は)ずるか」と。太子曰く、「甚だ善し。敬みて期を弛め、更めて日を択ばん」と。恵子徒(ただ)に其の説を行うのみに非ざるなり、又魏の太子をして未だ其の先王を葬らざるに因りて又文王の義を説かしむ。文王の義を説きて以て天下に示す、豈に小功ならんや。