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荘子 / 徐無鬼

句踐也以甲楯三千,棲於會稽。唯種也能知亡之所以存,唯種也不知身之所以愁。故曰:鴟目有所適,鶴脛有所節,解之也悲。故曰:風之過河也有損焉,日之過河也有損焉。請只風與日相與守河,而河以為未始其攖也,恃源而往者也。故水之守土也審,影之守人也審,物之守物也審。

新字:句践也以甲楯三千,棲於会稽。唯種也能知亡之所以存,唯種也不知身之所以愁。故曰:鴟目有所適,鶴脛有所節,解之也悲。故曰:風之過河也有損焉,日之過河也有損焉。請只風与日相与守河,而河以為未始其攖也,恃源而往者也。故水之守土也審,影之守人也審,物之守物也審。

書き下し

句踐(こうせん)は甲楯(こうじゅん)三千を以て、会稽に棲(す)む。唯だ種(しょう)のみ能く亡の存する所以を知る。唯だ種のみ身の愁うる所以を知らず。故に曰く、鴟(ふくろう)の目には適する所有り、鶴の脛(すね)には節(ほど)有り。之を解(き)らば悲しまん。故に曰く、風の河を過ぐるや損する有り。日の河を過ぐるや損する有り。請う、只(た)だ風と日と相与に河を守らしめん。而も河は以て未だ始めより之れ攖(みだ)されずと為す。源を恃(たの)みて往く者なればなり。故に水の土を守るや審(つまび)らかなり。影の人を守るや審らかなり。物の物を守るや審らかなり。

現代語訳

越王句践は、鎧と楯を持つ三千の兵とともに、会稽山にこもった。ただ文種だけが、滅亡から生き延びる術を知っていた。しかし文種だけが、自分の身が破滅する理由を知らなかった。だから言うのだ。フクロウの目には向いている場面があり、鶴の脛には適切な長さがある。それを切れば悲しむだろう、と。だから言うのだ。風が河の上を通れば、水は少し減る。日が河の上を通れば、水は少し減る。しかし風と日に、二人がかりで河を見張らせてみよ。それでも河は、少しも乱されていないと思っている。源を頼りに流れているからだ。だから、水が土を守る様子は確かであり、影が人に付き従う様子は確かであり、物が物を守る様子は確かなのだ。

解説

他人を救えたのに、自分は救えなかった文種の話です。彼は主君を滅亡から救いましたが、後に主君に殺されました。「他人のことは分かるが、自分のことは分からない」。この構図は、あまりにもよくあります。そして河の比喩が美しい。風が吹き、日が照れば、水は減ります。それでも河は乱れません。源があるからです。表面を削られても、源が尽きなければ枯れない。自分の源はどこにあるか。それが確かなら、多少削られても揺らがないのです。

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