師導古典を学びたいすべての人に

荘子 / 知北遊

夫昭昭生於冥冥,有倫生於無形,精神生於道,形本生於精,而萬物以形相生,故九竅者胎生,八竅者卵生。其來無跡,其往無崖,無門無房,四達之皇皇也。邀於此者,四肢彊,思慮恂達,耳目聰明,其用心不勞,其應物無方。天不得不高,地不得不廣,日月不得不行,萬物不得不昌,此其道與!

新字:夫昭昭生於冥冥,有倫生於無形,精神生於道,形本生於精,而万物以形相生,故九竅者胎生,八竅者卵生。其来無跡,其往無崖,無門無房,四達之皇皇也。邀於此者,四肢彊,思慮恂達,耳目聰明,其用心不労,其応物無方。天不得不高,地不得不広,日月不得不行,万物不得不昌,此其道与!

書き下し

夫れ昭昭は冥冥より生じ、有倫は無形より生じ、精神は道より生じ、形本は精より生ず。而して万物は形を以て相生ず。故に九竅(きゅうきょう)なる者は胎生し、八竅なる者は卵生す。其の来たるや跡無く、其の往くや崖(かぎり)無し。門無く房無く、四達(したつ)の皇皇(こうこう)たるなり。此に邀(あ)う者は、四肢彊(つよ)く、思慮恂達(じゅんたつ)し、耳目聡明にして、其の心を用うること労せず、其の物に応ずること方(きま)り無し。天は高からざるを得ず、地は広からざるを得ず、日月は行かざるを得ず、万物は昌(さか)んならざるを得ず。此れ其の道か。

現代語訳

明るさは暗さから生まれ、筋道のあるものは形のないものから生まれ、精神は道から生まれ、形の根本は精妙なものから生まれる。そして万物は、形をもって互いに生み合う。だから九つの穴を持つものは胎生し、八つの穴を持つものは卵生する。その来るところに跡はなく、その去るところに果てはない。門もなく部屋もなく、四方に通じて広々と開けている。これに出会った者は、手足が強く、思慮が明晰に通じ、耳目が聡明で、心を使っても疲れず、物事への応じ方に決まった型がない。天は高くならざるを得ず、地は広くならざるを得ず、日月は運行せざるを得ず、万物は栄えざるを得ない。これこそが道であろう。

解説

明るさは暗さから生まれる、という逆説から始まる一段です。私たちは、明るいものだけを見て、その根が暗いところにあることを忘れます。成果は目に見えますが、それを生んだ長い暗い時間は見えません。そして道に出会った者の描写が具体的です。手足が強く、思慮が明晰で、心を使っても疲れず、応じ方に決まった型がない。この「型がない」が肝心です。決まったやり方を持たないから、どんな状況にも応じられる。型を持てば、型の外では動けなくなるのです。

この一句を、あなたの毎日に。

古典の教えを、今の状況に当てはめて考えてみる——師導があなたの学びと選択を支えます。

師導で古典を学ぶ