菜根譚 / 後集
非分之福,無故之獲,非造物之釣餌,即人世之機妌。此處着眼不高,鮮不墮彼術中矣。
新字:非分之福,無故之獲,非造物之釣餌,即人世之機妌。此処着眼不高,鮮不堕彼術中矣。
書き下し
非分の福、無故の獲は、造物の釣餌に非ずんば、即ち人世の機妌(きせん)なり。此の処、着眼高からずんば、彼の術中に堕ちざるは鮮(すく)なし。
現代語訳
分不相応な福、理由のない獲得は、造物主の釣り餌でなければ、人の世の罠である。ここで、目のつけ所が高くなければ、その術中に落ちない者はまれである。
解説
分不相応な幸運、理由のない儲け。それは餌か罠です。「その術中に落ちない者はまれ」。うまい話に、理由がないはずがない。なぜ自分に来たのかを問わなければ、必ず引っかかるのです。