菜根譚 / 後集
山肴不受世間灌漑,野禽不受世間拳養,其味皆香而且冽。吾人能不為世法所點染,其臭味不迥然別乎。
新字:山肴不受世間灌漑,野禽不受世間拳養,其味皆香而且冽。吾人能不為世法所点染,其臭味不迥然別乎。
書き下し
山肴は世間の灌漑を受けず。野禽は世間の拳養を受けず。其の味は皆な香しくして且つ冽なり。吾人、能く世法の点染する所と為らずんば、其の臭味は迥然として別ならざらんや。
現代語訳
山の食材は、世間の灌漑を受けない。野の鳥は、世間の飼育を受けない。その味はみな香り高く清冽である。我々が、世の法に染められることがなければ、その香りと味は、まるで違うのではないか。
解説
山で採れる食材や野に生きる鳥たちは、人の手による灌漑や飼育を受けず、自然のままに育ちます。その結果、彼らは独特の香り高さや清冽な味わいを持つ。これは、余計な手が加えられないことで、本来の持ち味が最大限に引き出されている状態です。私たち人間も、世間の常識や周囲の評価に過度に囚われず、自分自身の内なる声に耳を傾け、本来の個性や価値を大切にすることが重要です。型にはまらず、自分らしさを追求することで、他とは一線を画す独自の魅力や強みを発揮できるでしょう。
この章句が説くこと
山肴不受世間灌漑野禽不受世間拳養其味皆香而且冽吾人能不為世法所点染
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