菜根譚 / 後集
就一身了一身者,方能以萬物付萬物。還天下於天下者,方能出世間於世間。
新字:就一身了一身者,方能以万物付万物。還天下於天下者,方能出世間於世間。
書き下し
一身に就きて一身を了する者は、方に能く万物を以て万物に付す。天下を天下に還す者は、方に能く世間を世間に出づ。
現代語訳
自分一身について、自分一身を了する者だけが、初めて万物を万物のままに委ねられる。天下を天下に返す者だけが、初めて世間の中で世間を出られる。
解説
まず自分を了する。そうして初めて、万物をそのままに任せられる。順序があります。自分が定まらないうちに、外を整えようとしても無理。「天下を天下に返す」。手放すことが、超えることなのです。