菜根譚 / 後集
登高使人心曠,臨流使人意遠。讀書於雨雪之夜,使人神清,舒嘯於丘阜之嶺,使人興邁。
新字:登高使人心曠,臨流使人意遠。読書於雨雪之夜,使人神清,舒嘯於丘阜之嶺,使人興邁。
書き下し
高きに登れば人の心をして曠(ひろ)からしむ。流れに臨めば人の意をして遠からしむ。書を雨雪の夜に読めば、人の神をして清からしむ。丘阜の嶺に舒嘯すれば、人の興をして邁(すす)ましむ。
現代語訳
高い所に登れば、人の心を広くする。流れに臨めば、人の意を遠くする。雨や雪の夜に書を読めば、人の精神を清らかにする。丘の嶺で声を長く伸ばせば、人の興を高める。
解説
置かれる場所や環境は、私たちの心の状態に大きな影響を与えます。高い場所に登れば心が広々とし、川の流れを眺めれば遠い未来に思いを馳せることができます。また、雨や雪の降る夜に静かに読書をすれば、精神が研ぎ澄まされ、丘の頂で声を上げて歌えば、気分が高揚するでしょう。自分の心をどのようにしたいかによって、身を置く場所や時間を意識的に選ぶことが、日々の充実につながります。
この章句が説くこと
登高使人心曠臨流使人意遠読書於雨雪之夜使人神清
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菜根譚・後集山居すれば胸次は清洒なり。物に触れて皆な佳思有り。孤雲野鶴を見て、超絶の想を起こし、石澗流泉に遇いて、澡雪の思いを動かす。老檜寒梅を撫して、勁節挺立し、沙鷗麋鹿を侶として、機心頓に忘る。若し一たび塵寰に走り入らば、物の相い関せざるを論ずる無く、即ち此の身も亦た贅旒(ぜいりゅう)に属せん。
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