菜根譚 / 後集
雨餘觀山色,景象便覺新妍。夜靜聽鐘聲,音響尤為清越。
新字:雨余観山色,景象便覚新妍。夜静聴鐘声,音響尤為清越。
書き下し
雨余に山色を観れば、景象は便ち新妍なるを覚ゆ。夜静かに鐘声を聴けば、音響は尤も清越と為る。
現代語訳
雨上がりに山の色を観れば、景色はたちまち新しく美しく感じる。夜が静かで鐘の音を聴けば、響きはとりわけ清らかに澄む。
解説
同じ景色や音でも、それを受け取る私たちの状態によって、全く異なる印象を与えます。例えば、雨上がりの山は、普段とは違う新鮮な美しさを見せてくれますし、静かな夜に聞く鐘の音は、昼間よりもずっと澄み渡って心に響くでしょう。これは、私たちが物事をどのように体験するかは、対象そのものだけでなく、それを見るタイミングや、自身の心の状態に大きく左右されることを示しています。
この章句が説くこと
雨余観山色景象便覚新妍夜静聴鐘声音響尤為清越