菜根譚 / 後集
草木纔零落,便露萠穎於根底。時序雖凝寒,終回陽氣於飛灰。肅殺之中,生生之意,常為之主。即是可以見天地之心。
新字:草木纔零落,便露萠穎於根底。時序雖凝寒,終回陽気於飛灰。粛殺之中,生生之意,常為之主。即是可以見天地之心。
書き下し
草木は纔(わず)かに零落すれば、便ち萠穎を根底に露わす。時序は凝寒なりと雖も、終に陽気を飛灰に回らす。粛殺の中、生生の意、常に之が主と為る。即ち是れ以て天地の心を見るべし。
現代語訳
草木はわずかに枯れ落ちれば、たちまち芽の兆しを根の底に露わす。季節が凍てつく寒さであっても、結局は陽の気を灰に回らせる。殺し尽くす中に、生み生む意志が、常にその主となっている。それによって、天地の心を見ることができる。
解説
草木が枯れ落ちるその瞬間に、根元ではすでに新しい芽が息づいています。厳しい冬の寒さの中にも、やがて来る春の陽気は確実に巡っています。このように、全てが終わりを迎えるように見える状況の中にも、常に新しい生命を生み出す力が宿っているのです。この自然の摂理は、どんなに困難な状況や停滞期であっても、必ず次への兆しや希望が隠されていることを教えてくれます。
この章句が説くこと
草木纔零落便露萠穎於根底粛殺之中生生之意常為之主