菜根譚 / 後集
繩鋸木斷,水滴石穿。學道者須加力索。水到渠成,瓜熟蔕落。得道者一任天機。
新字:縄鋸木断,水滴石穿。学道者須加力索。水到渠成,瓜熟蔕落。得道者一任天機。
書き下し
縄鋸すれば木は断え、水滴すれば石は穿つ。道を学ぶ者は須らく力索を加うべし。水到れば渠成り、瓜熟すれば蔕落つ。道を得たる者は一に天機に任す。
現代語訳
縄でこすれば木は切れ、水が滴れば石を穿つ。道を学ぶ者は、力を尽くして求めるべきだ。水が来れば水路は成り、瓜が熟せば蔕は落ちる。道を得た者は、ひたすら天の働きに任せる。
解説
目標に向かって努力する段階では、縄で木を切り、水滴が石を穿つように、地道な努力を続けることが不可欠です。しかし、ある程度の境地に達し、物事の本質を理解したならば、あとは自然の成り行きに任せるのが良いでしょう。水が満ちれば水路ができ、瓜が熟せば自然に落ちるように、無理に力を加えなくても物事は自然と成就します。努力すべき時と、流れに身を任せる時を見極めることが重要です。
この章句が説くこと
縄鋸木断水滴石穿学道者須加力索水到渠成瓜熟蔕落得道者一任天機