菜根譚 / 後集
風花之瀟洒,雪月之空清,唯靜者為之主。水木之榮枯,竹石之消長,獨閒者操其權。
新字:風花之瀟洒,雪月之空清,唯静者為之主。水木之栄枯,竹石之消長,独閒者操其権。
書き下し
風花の瀟洒、雪月の空清は、唯だ静者のみ之が主と為る。水木の栄枯、竹石の消長は、独り閑者のみ其の権を操る。
現代語訳
風と花の瀟洒さ、雪と月の清らかさは、ただ静かな者だけが、その主となる。水と木の栄え枯れ、竹と石の消え長ずるは、ただ閑かな者だけが、その権を握る。
解説
美しい景色や豊かな自然は、誰のものでもなく、誰でも自由に味わえるものです。しかし、その美しさを心から感じ取れるのは、心に静けさを持つ人だけだと言えるでしょう。忙しさや雑念に追われていると、目の前を通り過ぎる景色も、ただの背景としてしか映らないかもしれません。立ち止まり、心を落ち着けて周囲を見渡すことで、日々の暮らしの中にあるささやかな美しさや変化に気づくことができます。それは、所有することではなく、感受することによって得られる、豊かな心の体験です。
この章句が説くこと
風花之瀟洒雪月之空清唯静者為之主独閑者操其権