菜根譚 / 後集
當雪夜月天,心境便爾澄徹,遇春風和氣,意界亦自沖融。造化人心,混合無間。
新字:当雪夜月天,心境便爾澄徹,遇春風和気,意界亦自沖融。造化人心,混合無間。
書き下し
雪夜月天に当たらば、心境は便ち爾(しか)く澄徹たり。春風和気に遇わば、意界も亦た自ら沖融たり。造化と人心と、混合して間無し。
現代語訳
雪の夜、月の空に当たれば、心の境地はそのまま澄み切る。春風と和やかな気に出会えば、意の世界もまた自ずと和らぐ。造化と人の心とは、混じり合って隙間がない。
解説
雪の降る夜に月を眺めれば心が澄み渡り、春の穏やかな風に触れれば気持ちが和らぐように、自然の移ろいは私たちの心に直接影響を与えます。これは、自然の摂理と人間の心とが、切り離せないほど深く結びついている証拠です。忙しい日々の中で心が乱れたと感じたら、少し立ち止まって自然の中に身を置いてみましょう。自然の大きな流れに触れることで、心の状態が整い、穏やかさを取り戻せるはずです。
この章句が説くこと
当雪夜月天心境便爾澄徹造化人心混合無間