菜根譚 / 後集
天地中萬物,人倫萬情,世界中萬事。以俗眼觀,紛紛各異,以道眼觀,種種是常。何煩分別,何用取捨。
新字:天地中万物,人倫万情,世界中万事。以俗眼観,紛紛各異,以道眼観,種種是常。何煩分別,何用取捨。
書き下し
天地中の万物、人倫の万情、世界中の万事は、俗眼を以て観れば、紛紛として各々異なり、道眼を以て観れば、種種是れ常なり。何ぞ分別を煩わさん。何ぞ取捨を用いん。
現代語訳
天地の万物、人倫の万情、世界の万事は、俗な目で観れば、雑然としてそれぞれ異なる。道の目で観れば、どれも常のままである。どうして区別を煩わそう。どうして取捨を用いよう。
解説
世の中のあらゆる出来事や人々の感情は、表面的な見方にとらわれると、それぞれがバラバラで複雑に見えます。しかし、本質を見抜く視点から眺めれば、それらはすべて自然な流れの一部であり、普遍的な法則に基づいていると気づくでしょう。一つひとつの違いにこだわり、良い悪いと区別して取捨選択することに心を煩わせる必要はありません。物事を大局的に捉えることで、心の負担が軽くなり、より穏やかに日々を過ごせるようになります。
この章句が説くこと
以俗眼観紛紛各異以道眼観種種是常何煩分別何用取捨