菜根譚 / 後集
金自鑛出,玉從石生。非幻無以求真。道得酒中,仙遇花裡。雖雅不能離俗。
新字:金自鉱出,玉従石生。非幻無以求真。道得酒中,仙遇花裡。雖雅不能離俗。
書き下し
金は鉱より出で、玉は石より生ず。幻に非ずんば以て真を求むる無し。道は酒中に得、仙は花裡に遇う。雅と雖も俗を離るる能わず。
現代語訳
金は鉱石から出て、玉は石から生じる。幻でなければ、真を求める手立てがない。道は酒の中に得られ、仙は花の中に出会える。雅であっても、俗を離れることはできない。
解説
金は鉱石の中から、玉は石の中から生まれるように、価値あるものは常に完璧な環境から現れるわけではありません。むしろ、混沌とした状況や、一見すると無関係な場所の中にこそ、真実や本質が隠されていることがあります。高尚な理想や清らかな生き方を求めるあまり、現実世界や日常の俗事を避けていては、本当に大切なものを見つける機会を失ってしまうでしょう。俗世の中に身を置きながら、その中で真理を見出す姿勢が重要です。
この章句が説くこと
金自鉱出玉従石生非幻無以求真雖雅不能離俗
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