菜根譚 / 後集
意所偶會,便成佳境,物出天然,纔見真機。若加一分調停布置,趣味便減矣。白氏云:意隨無事適,風逐自然清。有味哉,其言之也。
新字:意所偶会,便成佳境,物出天然,纔見真機。若加一分調停布置,趣味便減矣。白氏云:意随無事適,風逐自然清。有味哉,其言之也。
書き下し
意の偶々会する所は、便ち佳境と成る。物の天然より出づるは、纔めて真機を見る。若し一分の調停布置を加えなば、趣味は便ち減ぜん。白氏云う、「意は無事に随いて適し、風は自然を逐いて清し」と。味有るかな、其の之を言うや。
現代語訳
意がたまたま合った所が、たちまち佳き境地となる。物が天然から出たところに、初めて真の働きが見える。もし一分でも調整や配置を加えれば、趣は減る。白居易は「意は事のないままに適い、風は自然のままに清い」と言った。味わい深いことだ、その言葉は。
解説
何かが偶然にぴったりと合った時、そこに最高の状態が生まれることがあります。それは、自然にできたものの中にこそ、本質的な良さが宿っているからです。例えば、完璧に整えようと手を加えすぎると、かえってそのものの持つ素朴な魅力や面白さが失われてしまうことがあります。時には、あえて手を加えずに、あるがままの状態を受け入れることが、最も良い結果を生むこともあると教えてくれます。
この章句が説くこと
若加一分調停布置趣味便減矣意随無事適風逐自然清
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