菜根譚 / 後集
真空不空。執相非真。破相亦非真。問:世尊如何發付。在世出世,徇欲是苦,絶欲亦是苦。聽,吾儕善自修持。
新字:真空不空。執相非真。破相亦非真。問:世尊如何発付。在世出世,徇欲是苦,絶欲亦是苦。聴,吾儕善自修持。
書き下し
真空は空ならず。相を執るは真に非ず。相を破るも亦た真に非ず。問う、世尊は如何に発付せんと。世に在りて世を出づ。欲に徇うは是れ苦、欲を絶つも亦た是れ苦なり。聴(まか)せよ、吾が儕(ともがら)よ、善く自ら修持せよ。
現代語訳
真の空は、空ではない。形にとらわれるのは真実でない。形を破るのも、また真実でない。問う、世尊はどう指示されるか。世にいながら、世を出る。欲に従うのは苦であり、欲を絶つのもまた苦である。任せよう、我らよ、善く自ら修め保て。
解説
何かに執着しても、それを打ち破ろうとしても、どちらも真の境地ではありません。また、欲望に従うことも、欲望を完全に絶つことも、どちらも苦しみを生むと説かれています。この教えは、明確な正解がない中で、私たち自身が状況に応じてバランスを取り、調整し続けることの重要性を示しています。与えられた答えに頼るのではなく、自らの内面と向き合い、常に最善の道を探し続ける姿勢が求められます。
この章句が説くこと
執相非真破相亦非真徇欲是苦絶欲亦是苦善自修持