菜根譚 / 後集
寵辱不驚,閑看庭前花開花落。去留無意,漫隨天外雲卷雲舒。
新字:寵辱不驚,閑看庭前花開花落。去留無意,漫随天外雲巻雲舒。
書き下し
寵辱に驚かず、閑かに庭前の花開き花落つるを看る。去留に意無く、漫(そぞ)ろに天外の雲巻き雲舒(の)ぶるに随う。
現代語訳
寵愛にも屈辱にも驚かず、閑かに庭先の花が咲き花が散るのを看る。去るも留まるも意にとめず、そぞろに天の外の雲が巻き雲が広がるのに従う。
解説
有名な一条です。寵愛も屈辱も、花の咲き散るのと同じ。去るも留まるも、雲の動きと同じ。自然の変化として眺めるだけ。抵抗も執着もしない。この静けさが、後集の到達点を示しています。