菜根譚 / 後集
知成之必敗,則求成之心,不必太堅。知生之必死,則保生之道,不必過勞。
新字:知成之必敗,則求成之心,不必太堅。知生之必死,則保生之道,不必過労。
書き下し
成るの必ず敗るるを知らば、則ち成るを求むるの心、必ずしも太だ堅からず。生の必ず死するを知らば、則ち生を保つの道、必ずしも過ぎて労せず。
現代語訳
成ったものが必ず敗れると知れば、成ることを求める心が、それほど固くならない。生きているものが必ず死ぬと知れば、生を保つ道に、それほど過度に労さない。
解説
どんな成功も、いつかは終わりを迎えます。どんな命も、いつかは尽きる時が来ます。この世のすべてが移ろいゆくものだと理解していれば、目標達成への執着や、健康維持への過度な努力に、必要以上に力を入れすぎずに済むでしょう。肩の力が抜けることで、かえって心にゆとりが生まれ、日々の営みをより穏やかに味わえるはずです。
この章句が説くこと
知成之必敗則求成之心不必太堅知生之必死則保生之道不必過労